不動産売却相談室

Vol.14「不動産売却時の買取と仲介の違いはなんですか?」

Vol.14「不動産売却の基本?買取と仲介の違いを教えてください」

不動産売却の選択肢には、主に「買取」と「仲介」の2つがあります。どちらも不動産を手がける業者に依頼をして進める方法ですが、「買取」と「仲介」ではメリット・デメリットが異なります。

こちらの記事では、新潟県内を中心に年間600件以上の不動産取引を取り扱っている越後ホームズが、住宅を賢く売るために知っておきたい「買取」と「仲介」の違いについてご案内します。どちらの方法がご自身や売却したい不動産の状況に合っているか、参考にしてみてください。

不動産売却における「買取」と「仲介」の違いとは?

不動産売却を検討している方の中には、「少しでも早く現金化したい」という方がいれば、「少しでも高く不動産を売却したい」という方もいらっしゃいます。売却までの期間を優先するか、売却価格を優先するかによって選択するべき売却方法が変わってきますので、まずはその違いを把握しましょう。

「買取」は早く売りたい人向き

不動産を売却する際、不動産会社に土地・住宅を直接買い取ってもらう方法を「買取」といいます。

買取では、直接の買主が個人ではなく不動産会社となるため、買主を探したり交渉したりする手間を省くことができ、不動産の売り出し期間を待たずに、スピーディーに売却することができます。

売主が買取価格に納得した時点で、売主と不動産会社との間で売買契約を締結し、手放すことができますが、その後の修繕や売却等を不動産会社が全て行うことから、売却価格は比較的安くなる傾向があります。

「仲介」は高く売りたい人向き

「仲介」は、不動産仲介業者に依頼をして売却活動を行い、購入を希望する買主に不動産を売却する方法です。

チラシやインターネット広告といった各種媒体を利用して広く購入希望者を探すため、不動産市場の相場価格で成約できる可能性が高くなります。

その反面、購入希望者を探すところから始めなければいけないため、売却手続きが完了するまでに時間がかかるという特徴があります。

買取・仲介両方の査定を行うのもあり

物件が比較的新しい場合、買取でも不動産市場の相場価格と同じくらいの金額で成約できる可能性があります。

その場合は、買取・仲介の両方に対応してくれる不動産仲介業者へ査定を依頼してみましょう。

売却の手段として、買取だけでなく仲介での売却も提案してもらえるため、早く売りたいのか、なるべく高く売りたいのか、条件に合わせて売却方法を選ぶことができます。

「買取」と「仲介」のメリット・デメリットを比較してみましょう

ここまで、買取と仲介では「買主」「売却期間」「売却価格」に違いがあることをお伝えしてきました。

それぞれのメリット・デメリットを知った上で、どちらがご自身の希望に合っているか、また、お持ちの物件に適しているかを検討してみましょう。

買取のメリット

買取の場合、不動産会社が買主となるため仲介手数料がかかりません

さらに、不動産売却のプロが買主となるため、物件引き渡しから一定期間内に起こった不動産の欠陥や不具合を修復しなければいけない「契約不適合責任」に問われる心配がなく、トラブル発生のリスクを回避することもできます。

査定価格に合意さえできれば短期間で物件を手放すことができるため、すぐに現金化できますし、内覧会の立ち会いや広告宣伝活動の必要もないため、近隣住民に知られることなく売却を進めることができるのもポイントです。

買取のデメリット

すぐに現金が必要な方にはメリットの多い買取ですが、いくつかのデメリットもあります。

買主である不動産会社は、購入した物件を修繕したり、リノベーションを行ったりと付加価値を付けたあとに再販することを前提に買い取ります。そのため、売却価格は不動産市場価格の2割〜3割ほど安くなってしまうのが一般的です。

仲介のメリット

仲介による売却の場合、不動産の取引をする買主は物件を探している個人なので、買取よりも高い価格で不動産を売却できる可能性が高くなります。

取引に慣れている不動産業者に仲介してもらえば購入希望者を自分で探す必要もありませんし、売買契約書などの複雑な手続きもサポートしてもらえるので最後まで安心です。

売却を急いでいないのであれば、まずは不動産仲介業者に査定を依頼し、売却したい不動産の相場(市場価値)を把握することをおすすめします。お持ちの不動産の相場を確認することで、より高く売るためのヒントを得られるでしょう。

仲介のデメリット

仲介で不動産を売却した場合、仲介手数料という形で成功報酬を支払う必要があります。

仲介手数料は法律で上限が定められていて、売却価格が400万円以上であれば【売却価格の3%+6万円+消費税】となり、売却額が3,000万円以上の不動産では、消費税も含めて手数料が100万円を超える形になります。

また、一般市場から購入希望者を探すため、仲介では広告宣伝活動や物件の内覧会などを行う必要があります。買主が見つかるまでの期間は買取と比較すると長期にわたり、売却までに3カ月〜半年はかかるのが一般的です。

「買取」と「仲介」で悩んだらチェック!売却方法を選ぶ基準とは?

買取と仲介、どちらを選ぶべきか悩んでいる方に参考となる基準をまとめました。不動産売却に求めるもの、お持ちの不動産の状態と照らし合わせてみてください。

買取がおすすめの場合

スピーディーに現金化できる買取は、「早く売りたい方」「訳あり物件を持っている方」に適しています。仲介よりも売却価格は低くなる傾向がありますが、短期間である程度まとまった金額を手に入れることができるため、今後の資金計画を立てやすくすることができます。

また、仲介ではなかなか売れないのが、事故物件や築年数が古い物件、老朽化が進んだ物件などの「訳あり物件」です。

不動産会社は買い取ったあとに修繕することを前提としているので、多少の不具合があっても購入してもらえるケースがほとんど。しかし、仲介ではそうはいきません。問題がたくさんあるほど、購入希望者は見つかりませんし、見つかったとしても売主が修繕費用を負担しなければいけないケースもあります。

いつまでも購入希望者が見つからず、結果的に相場を大きく下回るほど値下げしてしまうよりも、すぐに不動産を手放せる「買取」を選ぶ方が精神的な負担を軽減できるケースもあるでしょう。

仲介がおすすめの場合

「高く売るなら仲介がおすすめ」と説明してきましたが、仲介に向いているケースはほかにもあります。

その一つが、時間的に余裕がある場合急いで売却する必要がないのであれば、わざわざ買取で安く売る必要はありません。仲介であればじっくりと時間をかけて、希望価格で購入してくれる買主を探すことができます。

また、物件の状態や立地によって仲介が適している場合もあります。たとえば、人気エリアの物件や築年数が浅い(築10年以内)優良物件であれば、希望売却額での購入希望者がすぐに見つかる可能性もあります。築年数の古い物件であっても、リフォーム済みの場合は相場より高く売れる可能性があります。

ご自身の状況や売却したい不動産(物件)の状態に合わせて、売却方法を検討してみてください。

新潟で不動産売却を考えるなら越後ホームズに相談を

今回は不動産売却を行う際の売却方法である「買取」と「仲介」について、その違いとそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。

とはいえ、不動産ごとに特性は異なりますので、ご自身が持つ物件が「買取」と「仲介」のどちらに適しているか、最初から決めるのは難しいものです。

越後ホームズでは、不動産買取15年以上の経験と豊富な実績をもとに、幅広いお悩みを解決に導いています。お客様のご希望に合わせて、大切な不動産をより効率よく、そして高値で売却できる方法をご案内いたします。

新潟で不動産売却のパートナーを探している方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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