不動産売却相談室

Vol.12「上越市の不動産売却状況・相場について教えてください」

Vol.12「上越市の不動産売却状況・相場について教えてください」

新潟県の南西部・日本海側に位置する上越市は、戦国時代の武将・上杉謙信ゆかりの地という歴史を持ち、全国各地から多くの観光客が訪れる趣のあるエリアです。また、古くから西と東、海と山を結ぶ交通の要衝として栄え、都心からのアクセスがいいのも魅力です。

こちらの記事では、上越エリアで不動産売却の豊富な実績を持つ越後ホームズが、四季折々の景観が美しい上越市の不動産取引に関する最新情報をお届けします。

人気の高田エリアも地価の下落は止まりません

2022年12月25日から2023年1月1日までに調査が行われた「新潟県で住みやすいと思う街ランキング(ねとらぼ調査隊調べ)」で見事1位に輝いた上越市。海山の魅力があふれ、観光にも最適な街ですが、不動産に関する気になるデータを見つけました。

国土交通省が発表した2022年土地価格相場によると、最新基準地価は平均1万9446円/㎡坪単価では平均9万4637円/坪で、前年からの変動率は-1.85%。上越市内全域で土地価格は下落傾向にあり、その中でも高田駅周辺の下落幅が大きくなっていることが分かります。

基準地価ランキングでは市内1位の「高田(4万0140円/㎡)」ですが、その変動率は-2.20%。国道沿いの大型店舗周辺が支持され、中心部の衰退が止まらない現状は、先月ご紹介した長岡市と重なる点とも言えそうです。

上越市のエリア地価ランキング

順位

エリア

地価平均

坪単価平均

変動率

1位

高田

4万0140円/㎡

13万2694円/坪

-2.20%

2位

春日山

3万7887円/㎡

12万5247円/坪

-0.50%

3位

直江津

3万5200円/㎡

11万6363円/坪

-2.32%

4位

南高田

2万8000円/㎡

9万2561円/坪

-2.10%

5位

黒井

2万4344円/㎡

8万0477円/坪

-0.64%

出典:土地代データ

新潟県上越市の不動産取引傾向をご案内します

「イオン上越」がある国道18号線沿いは土地価格の下落幅が比較的小さいエリアも見受けられますが、地価衰退の勢いは上越市内全域で加速傾向にあります。2012年にスタートした経済政策「アベノミクス」以降、土地価格は16%も下落。商業地に至っては-23%と大幅な下落となっています。

不動産取引価格は上昇傾向

右肩下がりが続く公示地価・基準地価に対し、2020年以降上昇傾向にあるのが不動産取引価格です。建物を含まない土地のみの取引に限定して平均価格が算出された際に上越市の不動産取引の実価格(国土交通省発表)は、2022年第1四半期において、平米単価で2万3748円/m2、坪単価では7万8507円/坪、前年比変動率+14.88%です。不動産取引の平均価格は、公示地価・基準地価の平均に対して+0.90%の違いがあります。

この結果から、地価の下落が続く中でも、不動産売買の取引は活発化していると言えそうです。

低金利の今のうちに不動産を売るのが賢明

気になるのは、今後の土地価格の変動。日本銀行による「異次元緩和」の影響から、2022年以降金利の上昇が始まっています。賃上げが実現しない中、不動産購入のハードルが上がれば、マイホームに手が届かない人も増加すると予想できます。さらに、国立社会保障・人口問題研究所が2018年に発表した今後10年の上越市の人口の見通しによると、2030年までにおよそ1.7万人も人口が減少する見込みとされています。

土地価格は下がっているのに金利が上がり、買い手が減少していく…。そんな傾向を考慮すると、不動産を売るのであれば低金利かつ買い手が2030年以降よりも多いと予想できる今のうちが得策といえるでしょう。また、不動産を買うのであれば土地価格の下落を待つよりも低金利の今が買い時です。

自然豊かな新潟県上越市は暮らしやすさが自慢

上越市の人口規模はおよそ19万人で、新潟県内では新潟市、長岡市に次ぐ3番目の大きさを誇ります。市内中央に流れる関川沿いに開けた平野部を山々と海岸が囲み、変化に富んだ地形と四季の雄大な景観が人々を魅了します。

上越市の定住人口増加を目指して始まった「まちなか居住推進事業」

上越市の春といえば、日本三大夜桜の一つに数えられる高田城址公園の桜が有名です。夏には海遊びも楽しめますが、多種多様な海の生きものに出会える「上越市立水族博物館うみがたり」も多くの来館者で賑わいます。秋の紅葉や冬の銀世界を楽しめるアクティビティーも充実。自然豊かな環境の中で、四季の訪れを五感で楽しむことができます。

さらに、歴史ある城下町・高田エリアは、日本一長い雁木通りや町家、寺町寺院群などの歴史的資産が数多く残り、散策にもちょうどいいスポットとして人気です。公共機関や医療をはじめとした都市機能も集積しているので、暮らしやすさという観点からも申し分ないのではないでしょうか。

そんな魅力あふれる上越市は、街全体で「持続可能な暮らしやすいまち」を目指し、新たな取り組みをスタートさせました。高田地区を中心に始まった「まちなか居住推進事業」では、空き家の利活用、狭い道路の解消など、住環境・都市基盤の強化が進められています。

歴史的な建造物、独自の食文化など、上越の郷土文化を絶やさないために、街と住民が一致団結している点も上越市の魅力といえるのではないでしょうか。

参考:上越市 まちなか居住推進事業

U・Iターン希望者が多いのも納得の上越市

直江津港や北陸自動車道、上信越自動車道のほか、複数の鉄道が走る上越市は、陸・海の交通ネットワークが整った有数の地方都市でもあります。上越新幹線を利用すれば東京まで約2時間で移動できる便利さもあり、最近では移住希望者も増えているようです。

U・Iターン移住者を対象とした支援事業にも力を入れていて、東京都から上越市に移住した場合には、2人以上の世帯に100万円、単身世帯には60万円の支援金が贈られます。18歳〜30代の若者であればさらに10万円、18歳未満の子どもを育てる家庭には子ども一人当たり30万円が加算されるという特典付き。このほかにも、住宅支援やワークスペースの支援など、上越市独自の取り組みは多数あり、街を挙げて人口減少問題に取り組んでいることがわかります。

参照:上越市 移住支援制度

新潟で不動産売却を考えるなら越後ホームズに相談を

今回は、歴史・文化が豊かな上越市の不動産取引傾向をお届けしました。

アクセス抜群の交通網に加え、行政による暮らしやすい街に向けた施策も、全国各地から移住者を引き寄せている要因といえるでしょう。上越市に注目が高まっている今こそ、お持ちの不動産を次の世代へ引き継ぐのも良いかもしれません。

私たち越後ホームズでは、上越市・糸魚川市・妙高市の不動産売却を手がける「上越不動産売却センター」を運営しています。不動産買取15年以上の経験と豊富な実績をもとに、お客様のご要望に合った提案をさせていただきます。

土地の活用方法に悩んでいる方や不動産売却を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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